題名の通りです。
今回は魚屋さんという方が考案された
『くるくるワイド投資術』について
深堀していきます。
これに関しては
フォロワーの@raibokublogさんから
お話をいただきました。
一つ心に決めました
くるくるワイドでFIREを目指します
私の性格に合っているのはもちろん、運用していてすごく楽しい
私に短期間で大きく稼ぐ才能はないけれど、くるくるワイドで時間と複利を味方に増やしていく自信はあります
そう思わせてくれる手法を考案してくださった著者の魚屋さんに、感謝
— らいぼく@くるくるワイド (@raibokublog) May 8, 2022
くるくるワイドとは、『FXくるくるワイド投資術』の著者「魚屋」さんが考案された手法です。 くるくるワイドは、 ・スイングトレードとトラリピを組み合わせた両建て手法 ・トレンド、レンジの両方に対応 ・損切りは強制ロスカットで ※強制ロスカットは、取引通貨の史上最安値(最高値)に ・計算されたリスクコントロール 上記の特徴があります。
最近、話題のくるくるワイドを詳しくみていきましょう。
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くるくるワイドの仕組みとやり方をブログで徹底解析 『FXくるくるワイド投資術』の著者「魚屋」さんが考案
それではらいぼくさんに
インタビューさせていただいて
くるくるワイドについて詳しく
見ていきたいと思います。
それではよろしくお願いします。
今回は、 ①基本的な3つのポジション ②3つの注意点 ③最後に 以上の流れで、簡単にですが説明させていただきます。
①基本的な3つのポジション まずは、くるくるワイドにおける基本的なポジションについて。・本体 ・トラップ ・ヘッジトレード 上記の三つです。 以下、順に説明していきます。
FXくるくるワイド投資術 年率200%稼げる常勝の法則 [ 魚屋 ]
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本体
本体について教えてください。
まずは【本体】 狙いの方向に、大きめのロットで仕掛けるスイングトレード 取引通貨はドル円やユーロドル 運用当初は史上最安値(最高値)で “強制ロスカット”されるよう設定
本書を参考に例を挙げると ・取引通貨はドル円 ・資金は200万円 ・現在レート100円 ・ドル円の史上最安値75.54円 上記の条件でロングを狙う場合、 次の計算をすることで建てられる本体の通貨量を導き出せます。 (現レート−史上最安値)×使用通貨量=必要資金量
例: (100円-75.54円)×1万通貨=244,600円 必要な証拠金も計算すると 100円×1万通貨×4%=4万円 ※日本の証券会社の場合を想定。 基本的にレバ25倍のため、 ポジション額の4%にあたる
必要資金量と証拠金を足した金額は284,600円。 これで史上最安値の75円まで 耐えられるポジションを1万通貨、建てることができます。 資金200万を使って 本体を建てる場合、 200万円÷284,600円=7万通貨 7万通貨分、建てられます。
トラップ
トラップについて教えてください。
本体とは逆向きに小さく細かく仕掛けるポジション。 先述の【本体】で例に挙げた ・取引通貨はドル円 ・資金が200万円 ・現在レート100円 ・ドル円の史上最安値は75.54円 これらを条件に導き出した本体の通貨量は7万通貨でした。 トラップはこの7万通貨に合わせて仕掛けていきます。
本体はロングのため、 トラップはショート。 本体を利確する場所 =出口を107円と仮定。 出口(107円)でロングの7万通貨とショートのトラップが同じ通貨数(合計7万通貨)になる調整。 トラップの通貨量や仕掛け幅、利確幅は自由に決めて構いませんが、ここでは本書を参考に
・通貨量は1000通貨 ・仕掛け幅は10銭 ・利確幅は50銭 上記で設定したとします。 その場合、本体ロング(建値100円)の出口が107円のため、 100円→107円まで100.10円、100.20円、100.30円…と1000通貨ずつ仕掛けていくと、106.90円でトラップの本数が70本(1000通貨×70本=7万通貨)になります。
スタート位置100円。 出口107円。 本体は7万通貨。 トラップは106.90で計7万通貨。 106.90で同量の両建て。 それ以上損益は動かない状態となるため、実質出口は106.90。 もし100円→107円までトラップが利確されずに直上げ→出口に到達した場合、下記の画像のようになります。
本体の含み益は、 7万通貨×6.9円(100円〜106.90円の値幅分)=483,000円 トラップの含み損は、 7万通貨×(6.9円÷2)=241,500円 本体の含み益とトラップの含み損を差し引くと、 483,000円−241,500円=241,500円 直上げ→出口に到達で手仕舞いした場合の利益になります。
※注意点として、書籍では 490,000円-245,000円=245,000円 理解されやすいよう、あえて数字を変えています。 直上げを例に挙げましたが、 相場は必ず上下動するもの。 建値を下回らず、 出口に到達するまでにトラップの利食いがあればその分もプラス 241,500円+トラップ益が 最終的な利益になります。
ここまで、本体の建値を下回らなかったケースでお話しました。 しかし、建値を下回ったら? その場合を、 【1】想定レートの半分まで下回ってから反発した場合。 【2】想定レートの半分を下回ってから反発した場合。 【3】逆行し続けた場合。 それぞれのケースで説明します。
【1】想定レートの半分まで下回ってから反発した場合
想定レートを 100円~107円(値幅7円) と仮定した場合、 想定レートの半分は 96.5円(値幅3.5円)になります。 96.5円まで下がったとき、 ・トラップ幅は変えなくてOK (仕掛け幅10銭を維持) ・下がった分だけ出口を下げる (出口107円→出口103.5円に) このような対応をします。 そうすることで、出口に到達時の本体益とトラップ損は
となります。 96.5円まで下がった分の トラップ益もプラスされるため、 31本×500円=15,500円 (100円~97円までのトラップ益) 96.5円~103.5円まで トラップの利確なし 直上げした場合、 -3,500円+15,500円 =12,000円 このような結果になります。
【2】想定レートの半分以上を下回ってから反発した場合
先述の想定レートの半分(96.5円)を大幅に下回ったときはどうするのか。 例えば10円下落した場合、 次のような対応をします。 ・トラップ幅を広げる (計算式は値幅÷通貨数) ・下がった分、出口を引き上げ (本体の建値100円なら110円が出口) 想定レートの半分を下回ると、出口を下げるだけでは本体とトラップの損失のバランスが崩れます。
そのため、トラップ幅を広げ、 出口を下落した分だけ引き上げる必要があります。 トラップ幅の計算式は、 値幅÷通貨数 ※実際は値幅÷(本体の通貨数÷2)で考えた方が良いかも? 10円の下落を例に挙げると、 10円÷(7万通貨÷2)=29銭幅 ※実際に計算すると10円÷3.5万通貨=0.00029。最後に×1000で計算すると0.29になります。 その場合、出口到達時の本体益とトラップ損は
となります。 『【1】想定レートの半分まで下回ってから反発した場合』でも例に挙げましたように、下がった分のトラップ益も加算されるため、 -350円+トラップ益=実際の利益 このような結果になります。
【3】逆行し続けた場合。
この場合は、反発するまで トラップ幅を広げ続けます。 また、後述するヘッジトレードの利益で本体の損失をカバー。 運用当初に設定した強制ロスカット位置に到達する頃には、トラップ益とヘッジ益が貯まっているため続行しようと思えばできます。 それでも下げ止まらなければ運用は破綻。負けが確定します。
くるくるワイドで取引通貨の史上最安値(最高値)を強制ロスカットラインに設定するのは、そこまで下がらない(上がらない)ことを見越しているため。 割ったとしても、それまでの利益で続行→トータルプラスにできる可能性に賭けているからです。 時間と複利を味方に歴史的な安値(高値)を超えても続行。それでも負けるなら納得感があります。
くるくるワイドは負けにくいですが、決して無敵ではありません。 今回ご紹介できませんが、 そのような事態に備えて対策する方法はあります。それでも、生活に困らない資金での運用を強く推奨します。
ヘッジトレード
最後にヘッジトレードについて教えてください。
出口に到達した際の本体とトラップの損益を差し引いた利益をリスクに、本体とは逆向きに仕掛けるポジション。 先の【トラップ】を例にすると、 ・想定レート100円~107円。 ・本体ロング7万通貨。 ・トラップの仕掛け幅10銭 ・1000通貨のショートトラップ70本 トラップの利確なしに直上げした場合、本体の含み益とトラップの含み損を差し引いた、 483,000円−241,500円=241,500円 この『241,500円』がヘッジトレードに使える資金になります。
本体とは逆向きにヘッジトレードを仕掛けることで ・リスクヘッジになる ・逆行時にも利益を出せる 上記のメリットがあります。 塩漬けになってしまっても、 出口に到達した際には、 本体の含み益-トラップの含み損-ヘッジトレードの含み損=±0 となります。 元本へのダメージはありません。 出口到達までにトラップ益が発生すれば、その分もプラス。 ヘッジトレードの利確幅は10銭。 ヘッジトレードの通貨量は、 (出口時の本体益-出口時のトラップ損)÷(出口レート-現レート) 上記の計算式で求められます。
例として ・本体ロング7万通貨 ・仕掛け幅10銭 ・1000通貨のショートトラップ70本 現レート100円→出口107円の場合、 (483,000円−241,500円=241,500円÷(107円-100円)=3.4万通貨 順行して現レートが101円なら、 (483,000円−241,500円=241,500円)÷(107円-101円)=4万通貨 逆行して現レート99円なら、 (413,000-241,500円=171,500円)÷(106円-99円)=2.4万通貨 現レートが想定レートの半分(96.5円)なら、 (238,000円−245,000円=-3,500円。 計算上はトレードできません。 ※この場合、下落時のトラップ益を利用し、5000通貨のヘッジトレードを継続。
▼公式サイト▼
100円から取引できる、あんしんFX【松井証券MATSUI FX】
3つの注意点
3つの注意点とは何ですか?
まず一つは、運用資金は必ず生活に困らない資金で行うこと。 (くるくるワイドに限らず、他のトレードにも言えることですが) 特にくるくるワイドは、史上最安値(最高値)を強制ロスカットラインにするため、必要な資金量が多くなります。 逆行時に上手くリスクヘッジすればトータルプラスにできますが、ヘッジが間に合わない、大逆行相場に巻き込まれロスカットする可能性はゼロではありません。 また、時間を味方に運用するため、相場環境によっては運用期間が長期化する可能性もあります。 拘束されても問題のない資金で、腰を据えてトレードすることが前提になります。
次に新興国通貨(トルコリラなど)を取引通貨にしない。くるくるワイドは取引通貨の史上最安値(最高値)を背に運用。 新興国通貨は取引量が少なく、ボラがあまりに高すぎるため、くるくるワイドに不向きです。 ドル円やユーロドルなど、取引通貨量が多く、比較的安定している通貨での運用を推奨します
最後に各ポジションの役割やトレードの利益を記録すること くるくるワイドでは、本体、トラップ、ヘッジトレードと、ポジションそれぞれに役割があります。 今回ご紹介できなかった複利や固定ポジションも加わると、どれがどの役割を持ったポジションか判別できなくなります。(実体験) トレードの利益も、複利を建てる場合はトラップ益を、固定ポジションを建てる場合はヘッジトレード益を、それぞれ原資にしているため記録が必要になります。 利益管理を怠ると、知らないうちに(本体を建てるために使用している)元本に手をつけてしまう可能性も。 以上が、3つの注意点です。
あとがき
ありがとうございました。最後にくるくるワイドについてまとめをお願いします。
最後に 相場予測は外れることを前提に、リスクをコントロールし、バランスをとりながらトータルプラスを目指していく。 それがくるくるワイドです。 損切り貧乏に苦しんでいる 感情トレードに悩んでいる チャートをじっくり見れない そんな方にはデモトレードで 試してみてほしいと思います。
くるくるワイド自体はやらずとも、何かの気づきや参考になるかもしれません。 くるくるワイドは、極論を言えば全損orトータルプラス。 それ故に万人向けではありませんが、合う人には合う、負けても納得感のある手法だと思います。 全損とは言いましたが、慣れてきたらアレンジを加えて、損切りを用いた運用をするのもありです。
くるくるワイドは思考法。 個人の生活や性格に合わせてカスタマイズしても良いのだと、魚屋さんも自身のブログで明言されています(資金管理やリスク管理をしっかり理解したうえでですが) 念のため、魚屋さんのブログのURLも貼っておきます。 http://0141swap.blog45.fc2.com
今回、長文になる関係から、 説明不足の箇所もあります。 また、本体やトラップ、 ヘッジトレード以外にも ・複利 ・固定ポジション ・仮想建値 ・先消し ・ピンポン など、ご紹介できなかったものも もし興味を持っていただけたら、書籍を手にとってみてください。
すぐには理解できないかもしれません(私自身、いまだに何度も読み返しています…) 合う合わないもあると思います。 それでも、魚屋さんの書籍『FXくるくるワイド投資術』を私は心からオススメします。 この本に出会ったおかげで今の私があり、書籍を参考にしつつ『自分の頭で考える』ことの大切さを実感することができました。 ツイッターで実際に運用している様子や収支も公開しています。 ときどき下手こいたり、思いついたアイデアを唐突に試したりしていますが、そこも含めて参考にしていただければ幸いです。
らいぼくさん、ありがとうございました!くるくるワイドについて知りたかったので詳細がわかってよかったです。魚屋さん自身がそれぞれに合わせてカスタイマイズを推奨されているのですね。とても共感できます。これは究極の全損かトータルプラスの手法ですね。まずは書籍を読んでからこの記事を再度読んでみてください。より理解が深まると思います。そしてここから先のさらに深い話はらいぼくさんがまた紹介してくれます。ぜひフォローしておきましょう。今回の記事内容が全てではありません。
人生の明暗を分ける考え方。