通貨強弱という言葉はみなさん
よく聞く言葉になると思います。
相関係数はまだちょっと
馴染みがないかもしれません。
通貨強弱とは簡単にいうと
通貨の強さを視覚的に見ることです。
相関係数は数学的な計算式があり
正の相関なのか負の相関なのか
または相関なしなのか図るというものです。
通貨強弱や相関係数を見てどんなことを考えているのか。実際に私が見ているもので簡単にわかりやすく説明していきます。動画を見る時間がない方はさくっと見れるので是非ご覧ください。
通貨の強弱を知るとはどういうこと?通貨強弱と相関係数を簡単に理解する 強い通貨と弱い通貨の見方 【FX】
通貨強弱と相関係数について
簡単にわかりやすく説明していきます。
これらを意識するということが
どういうことに繋がるのか。
そしてそれがトレードにどう結びつくのか。
通貨強弱をどうやって見るのか
通貨強弱とは通貨の強さを図るものです。
通貨強弱チャート|Currency Strength Chart (fx-labo.app)
全体的な通貨強弱はこれでわかります。
時間軸も指定できます。
実際の画像を見ながら説明していきますね。
ロウソク足のチャートを見なくても
1画面で大体のチャートの動きがわかります。
1時間足で見たときの通貨強弱
0を基準として見たときに上に位置するものが通貨が強い(買われている)、下に位置するものが通貨が弱い(売られている)です。これは1時間足で見ていますがこれで見るとポンドが一番強く未だ上昇中、時点でNZDですが売られ始めています。
円が最弱でずっと売られていますね。ドルも売られていましたが上を向き始めました。これを見てわかるのはドル円はドル売り円売りで円の方が売られているからドル円は上昇してます。ポンド円が一番上昇しています。相対的に見てトレンド通貨は買われはじめて上昇をはじめたところです。
東京時間の通貨強弱
東京時間の通貨強弱です。午前中からお昼過ぎまでオセアニア通貨が買われていました。そしてその間ドルと円が売られています。これを見てわかるのはお昼過ぎまでの段階でいうと、AUDJPYとNZDJPY、AUDUSDとNZDUSDが上昇しているはずです。つまりクロス円とドルスト両方上昇しています。
しかし夕方からロンドン初動を見ると逆転していますね。つまり前半とチャートが反転しているはずです。他通貨が下降しているのでクロス円とドルストが大きく下がりドル円だけ上昇した形です。これがドルより円のほうが買われているならドル円も下落というチャートになったはずです。
ロンドン時間の通貨強弱
ロンドン時間はどうかというと初動からずっとドルと円が強いです。そしてオセアニア通貨とポンドが売られています。その中でもNZDが一番売られていますね。最弱です。今回でいうとずっとこの関係性は最後まで続きました。
ロンドン初動から最後まで特に大きな変化もなく一方通行に動いた例ですね。ユーロは買われも売られもせずといった状態。ただドルと円が強いので下がってしまいました。
ニューヨーク時間の通貨強弱
ニューヨーク時間の通貨強弱です。ロンドン時間の動きと同じですね。こちらも初動からずっとドルと円が強いです。後半は円が落ち始めましたがドルが買われているのでドル円は下がりませんでした。ニューヨーク時間でいうとポンドが前半売られましたが後半買い戻されています。そういう見方になります。
ドル円が上がるのはドル買い円売り、ドル買い(大)円買い(小)、ドル売り(小)円売り(小)です。この3つのパターンで上がります。
相関係数のしくみと直近と長期の比較
相関係数とはなんぞや。
相関係数一覧表|ロングショート戦略分析ツール(無料) サヤトレロングショート(LS) (sayatrade.com)
ドル円から見た相関係数。
通貨ペア 1年/直近ユーロドル -0.51/-0.29⬆️
ドルフラン 0.55/0.06⬇️
ユーロ円 0.47/0.46➡️
ポンド円 0.54/0.69⬆️
ゴールド -0.36/0.05⬆️
原油 0.30/0.17⬇️
日経平均 0.11/0.35⬆️
NYダウ 0.18/0.33⬆️1に近づくほど相関。
-1に近づくほど逆相関。 pic.twitter.com/1K0ijLGkcw— jiro (@jiro10763995) January 21, 2022
相関の定義や捕捉。
相関図で大事なのは
散布図で見ること。
それにより外れ値がわかる。
分布形が線形なのか非線形なのか。第三変数の影響によって
疑似相関がある。
相関係数の希薄化。
偏相関係数がある。
選抜効果の本質。相関が0だからと言って
両方が独立関係とは限らない。— jiro (@jiro10763995) January 21, 2022
相関係数とは散布図によって
正の相関か、負の相関か、相関なしなのか
それらを計算式と図によって図るものです。
数値はー1~0~1となっており
ー1に近づくほど逆相関の関係になる。
+0に近づくほど相関なしの関係になる。
+1に近づくほど相関関係となります。
つまり相関があるということは似た動きをする。
逆相関ということは反対の動きをする。
相関なしは因果関係がない動きということです。
ドル円を基準とした相関係数(期間:1ヶ月)
どう見るのかというと数字を見てもわかりますが、赤く表示されているものほど相関が強いと言えます。逆に青に近いものほど逆相関です。白に近いものは相関なしということです。ドル円とユーロドルが逆相関、ユーロドルとゴールドが相関だとよく聞きますね。まずはこの画面を見ておいてください。
ドル円を基準とした相関係数(期間:1年)
こちらは先ほどの1か月の期間の相関係数とは違い1年で見たものです。数値が変わっているのがわかりますか?長期で見れば見るほど同じ数値に落ち着きますが直近は相関係数に変化があります。数字がわかりづらい場合は色で見たらわかりやすいです。
直近は青に近いものが多かったですね。それが1年単位で見ると薄くなっています。これがどういうことかというと直近はより逆相関の関係が強まっているということです。直近と数年単位で見比べたとき相関係数が変化しているものをなぜなのか?と探っていくということです。
ファンダ的に大きな要因でそうなった可能性が高いです。それを探るためにファンダメンタルズを見ることをおすすめします。この相関係数の関係性がチャートにも反映されやすいです。つまり本来なら相関関係ある通貨ペア同士が逆相関になった場合、いつもとは違うチャート形状になっているはずです。直近の数字がどう変化したか見ておくことをオススメします。
プライスボードと1分足で見る通貨強弱
プライスボードと1分足ラインでも
瞬間的な通貨強弱を図ることもできます。
プライスボードで見る前日比
前日比と見比べるだけで簡単に今日の通貨の強弱がざっくりわかります。画面右端の数値を見てください。その前の矢印が赤なら前日よりその通貨が上がったということ。矢印が青ならその通貨が下がったということ。つまりチャートの方向が上向きなのか、下向きなのかがこれだけでわかります。またこの表を見るだけで各通貨の順位がだいたいわかります。
1分足ラインチャートで見るクロス円
直近の1分足ラインチャートです。このクロス円の画面とドルストの画面を見ることで直近がドル買いなのか、ドル売りなのか、円買いなのか、円売りなのかがわかります。瞬間的なドルと円の関係性を見ることができます。
1分足ラインチャートで見るドルスト
上と同時に見たらわかります。直近はドルと円が買われました。そのあとにドルと円が売られています。ドルと円の力関係はドル円を見たらわかります。ドル売り(小)円売り(大)でドル円が上昇した後にドル売りと円売りがおこりパワーバランスが変化してます。それでもややドルのほうが円より強いということです。
通貨強弱と相関係数を見る意味
通貨強弱を見ることで
各時間足のチャートの方向性が見えます。
そして各時間帯で通貨の強弱が
どのように変化したのか。
相関係数は直近と長期の期間を比較すれば
その通貨ペアが相関なのか逆相関なのか
そうでないのかわかるということです。
つまりチャートが似た動きをするかしないのか。
変化がある場合はファンダメンタルズを探る。
通貨強弱を知るということを一言で言うと
リスクオンなのかリスクオフなのかを探る
こういうことです。
各通貨ペアの直近が相関関係なのか、逆相関なのか知っているだけでもチャートを見なくても想像することができるということです。相関関係になるなら同じような動きをするし、逆相関ならチャート形状は逆になりやすいです。
通貨強弱によってチャートがどちらにひっぱられているのか把握するだけでも見方は変わってきます。私が一番見ているのがこの通貨強弱と相関係数です。これを見ながら最後にチャートを見てます。そして時間軸でINする。これがやり方です。
一番よく見る通貨と先物は
ドルと円とユーロとゴールドです。
なぜこれを見るかというと
DXYを構成する要素が
ドルと円とユーロで7割を担うからです。
一番大事なものはDXYです。
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